ユニットバス普及の歴史
ユニットバスとは、工場などで予め防水性の高い素材を用いて天井・浴槽・床・壁などを成型しておき、現場に搬入した後にそれらを組み立てる浴室のことです。
間取図などで用いられる記号は「UB」。
▲マンションのユニットバス
タイルを1枚ずつ貼って造る在来工法の浴室と比べ、短時間施工が可能であるうえに階下への水漏れのリスクが少ないことから、戸建住宅からマンション、ホテル、アパート、病院などに至るまで、さまざまな建築物に用いられています。
最近では、サイズや機器のオプションが自由に選べるものが増えていることから、「システムバス」と呼ばれることも多いです。
2014年の時点では、日本国内の浴室の約95%を占めます。
西洋式にトイレ、洗面台、バスタブを同室内に設置するタイプのユニットバスもあり、これを3点ユニットと呼びます。
「ユニットバス」、「システムバス」ともに和製英語で、本来の英語では「bath module」と言います。
現在につながるFRP製のユニットバスは、日本で開発されました。
1964年の東京オリンピックを控え、急ピッチで建設が進められていたホテルニューオータニで、内装工事を可能な限り省力化するために考案されました。
主に開発に携わったのは、日立化成工業(現:ハウステック)・東洋陶器(現:TOTO)の2社です。
それまで1部屋につき職人数人と1か月を要していたバスやトイレの施工が、運び込んで設置するだけで良いユニットバスを採用したことにより、わずか数時間に短縮されたといます。
実際、ニューオータニでは1000室以上にも上る全客室へのユニットバスの据付作業を、3か月半で完了したとされます。
この「初代」とも言うべきユニットバスはTOTO本社にも現存していませんでしたが、2014年7月、ニューオータニ内の倉庫に当時の設置状態で現存していたことが判明しました。
2015年8月、これがTOTO本社に隣接された資料館「TOTOミュージアム」へ移設され、一般公開されることとなりました。
家庭用ユニットバスは、日本では1963年に北海酸素(現:エア・ウォーター)から発売された「ほくさんバスオール」が元祖とされます。
日本における住宅向けのユニットバスは、そのサイズがほぼ規格化されています。
縦方向と横方向のサイズを10cm単位の数字で表す「1216」「1317」「1416」「1418」「1616」「1818」「1620」などがあります。
1964年の東京オリンピック開催の際は、多くの外国人観光客の宿泊が想定されたため、それに合わせて外国で主に普及していた3点ユニットが多く作られました。
この時に採用された3点ユニットが現在でもホテルや単身用集合住宅などに広く普及しているため、「ユニットバス=『浴室・トイレ・洗面台などが
共有されているシステム』」であるとの誤解がかなり根付いています。
ユニットバスの要件は、前述のように浴室が前もって組み立てられているもので、浴室だけが独立している1点ユニットや浴室内に洗面台がある2点ユニットもあります。
逆に浴室、トイレ、洗面台が共有されていても、現場施工の浴室は、ユニットバスとは違います。
▲ホテル客室の3点ユニット
アメリカでは労働組合の力が強く、建物建築時に浴室工事を行うアスファルト防水、押さえモルタル、配管、シンダーコンクリート打設、タイル張り、窓と天井の大工作業、などのそれぞれの職人・作業者の職場を確保するため、ユニットバスの使用は制限されています。
▼バスルームを美しく魅せられる「浴室ガラスドア」も好評販売中です。
参考文献;
TOTO株式会社
https://jp.toto.com/
TOTOミュージアム
https://bit.ly/38dFabj
ホテルニューオータニ(東京)
https://bit.ly/2JGUSBw
株式会社ハウステック
https://bit.ly/2U2YEH2
エア・ウォーター株式会社
https://www.awi.co.jp/
Wikipedia;
ユニットバス
https://bit.ly/38glXFP
FRP(繊維強化プラスチック)
https://bit.ly/38hJvdm
TOTO
https://bit.ly/3mY9cnv
ホテルニューオータニ
https://bit.ly/3oZjjdw
昭和電工マテリアルズ(旧名:日立化成)
https://bit.ly/32gNPps
ハウステック
https://bit.ly/3n2cHJp
エア・ウォーター
https://bit.ly/3mWoFUV
間取図などで用いられる記号は「UB」。
▲マンションのユニットバス
タイルを1枚ずつ貼って造る在来工法の浴室と比べ、短時間施工が可能であるうえに階下への水漏れのリスクが少ないことから、戸建住宅からマンション、ホテル、アパート、病院などに至るまで、さまざまな建築物に用いられています。
最近では、サイズや機器のオプションが自由に選べるものが増えていることから、「システムバス」と呼ばれることも多いです。
2014年の時点では、日本国内の浴室の約95%を占めます。
西洋式にトイレ、洗面台、バスタブを同室内に設置するタイプのユニットバスもあり、これを3点ユニットと呼びます。
「ユニットバス」、「システムバス」ともに和製英語で、本来の英語では「bath module」と言います。
現在につながるFRP製のユニットバスは、日本で開発されました。
1964年の東京オリンピックを控え、急ピッチで建設が進められていたホテルニューオータニで、内装工事を可能な限り省力化するために考案されました。
主に開発に携わったのは、日立化成工業(現:ハウステック)・東洋陶器(現:TOTO)の2社です。
それまで1部屋につき職人数人と1か月を要していたバスやトイレの施工が、運び込んで設置するだけで良いユニットバスを採用したことにより、わずか数時間に短縮されたといます。
実際、ニューオータニでは1000室以上にも上る全客室へのユニットバスの据付作業を、3か月半で完了したとされます。
この「初代」とも言うべきユニットバスはTOTO本社にも現存していませんでしたが、2014年7月、ニューオータニ内の倉庫に当時の設置状態で現存していたことが判明しました。
2015年8月、これがTOTO本社に隣接された資料館「TOTOミュージアム」へ移設され、一般公開されることとなりました。
家庭用ユニットバスは、日本では1963年に北海酸素(現:エア・ウォーター)から発売された「ほくさんバスオール」が元祖とされます。
日本における住宅向けのユニットバスは、そのサイズがほぼ規格化されています。
縦方向と横方向のサイズを10cm単位の数字で表す「1216」「1317」「1416」「1418」「1616」「1818」「1620」などがあります。
1964年の東京オリンピック開催の際は、多くの外国人観光客の宿泊が想定されたため、それに合わせて外国で主に普及していた3点ユニットが多く作られました。
この時に採用された3点ユニットが現在でもホテルや単身用集合住宅などに広く普及しているため、「ユニットバス=『浴室・トイレ・洗面台などが
共有されているシステム』」であるとの誤解がかなり根付いています。
ユニットバスの要件は、前述のように浴室が前もって組み立てられているもので、浴室だけが独立している1点ユニットや浴室内に洗面台がある2点ユニットもあります。
逆に浴室、トイレ、洗面台が共有されていても、現場施工の浴室は、ユニットバスとは違います。
▲ホテル客室の3点ユニット
アメリカでは労働組合の力が強く、建物建築時に浴室工事を行うアスファルト防水、押さえモルタル、配管、シンダーコンクリート打設、タイル張り、窓と天井の大工作業、などのそれぞれの職人・作業者の職場を確保するため、ユニットバスの使用は制限されています。
▼バスルームを美しく魅せられる「浴室ガラスドア」も好評販売中です。
「詳細ページはこちら」
参考文献;
TOTO株式会社
https://jp.toto.com/
TOTOミュージアム
https://bit.ly/38dFabj
ホテルニューオータニ(東京)
https://bit.ly/2JGUSBw
株式会社ハウステック
https://bit.ly/2U2YEH2
エア・ウォーター株式会社
https://www.awi.co.jp/
Wikipedia;
ユニットバス
https://bit.ly/38glXFP
FRP(繊維強化プラスチック)
https://bit.ly/38hJvdm
TOTO
https://bit.ly/3mY9cnv
ホテルニューオータニ
https://bit.ly/3oZjjdw
昭和電工マテリアルズ(旧名:日立化成)
https://bit.ly/32gNPps
ハウステック
https://bit.ly/3n2cHJp
エア・ウォーター
https://bit.ly/3mWoFUV