希少な金属「銀」(ぎん)

希少な金属「銀」(ぎん)
銀は、大和言葉で「白銀」(しろがね・はくぎん)とよばれ、元素記号の「Ag」は、銀を意味するラテン語argentumに由来します。

電解精錬された銀
▲電解精錬された銀

銀は、希少な金属で、紀元前3000年ごろには、人間の生活舞台に登場し、古代において利用され始めたころは、銀の価値は金よりも高いことが多かったようです。

古代エジプトや古代インドにおいては特にそうで、古代エジプトにおいては金に銀メッキをした宝飾品も存在していました。

これは、金が自然金としてそのまま産出することが多いのに対し、銀が自然銀として見つかることは非常にまれであったためです。

しかし精錬の方法が向上してくるに従い、銀鉱石からの生産が増加して銀の価値は金に比べ低いものとなりました。

とはいえ、銀の産出もいまだ希少なものであり、各文明圏において、金と並んで貴重なものとして扱われています。

銀は工業用にも広く使用されます。

最も使用量の多い使途は写真の感光材でしたが、フィルムカメラからデジタルカメラへの移行によって、この用途での使用量は激減しました。

こうした中、それに代わる物として太陽光発電の急伸に伴い、太陽電池用としてのソーラーパネル用途が急増しています。
太陽電池用としてのソーラーパネル


▲太平洋戦争中の中島飛行機による銀供出を呼び掛ける広告。
 これによると当時の銀の用途として、航空機の軸承け、通信機の伝導線、光学兵器の反射鏡、偵察写真のフィルム、銀鑞として航空機材や無電器材など接合材や接点に広く使われる、とあります。

銀の反射率はすべての金属の中で最高であり、これを利用して鏡や反射フィルムなどの反射の必要なものに多用されます。

鏡を製造するには、銀を真空中で高温で加熱、気化させ、目標物に蒸着させます。

普通の鏡を湿気の多い場所で使うと、板ガラスと裏面の銀メッキを吹きつけた部分に水分が侵入して腐食し、黒ずみが発生します。

「Agガードミラー」は鏡の周囲と裏面からの湿気や酸、アルカリ性の物質との接触をガードするために、切断面と裏面全面を特別樹脂でコーティングし、防湿・防錆・耐蝕加工を施した鏡です。

裏面についた傷などから錆が発生することも多いため、裏面も保護しています。

最高品質のフロート板ガラスを素板にした鏡に全自動工程による銀引きと、銀面保護塗料が施され、さらに湿気や有害物質の侵入を防ぐ二重塗料で裏止めしています。



Agガードミラー(防湿・防錆・浴室用鏡)
Agガードミラー(防湿・防錆・浴室用鏡)

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参考文献(wikipedia);

https://bit.ly/2Bx3sif
電解精錬
https://bit.ly/3exM2QU
ソーラーパネル
https://bit.ly/31dBFOG

https://bit.ly/3hZbi4D