設計・図面製作の役割

設計・図面製作の役割
何らか機能や構造、配置を描いた線画を「図面」と言います。

電気・電子機器、機械や土木建築物の設計結果を記した設計図の他、実測図、地図といった現状を示した図面もあります。

設計図は、部分やオブジェクトといったある一連の図、建物や製造指示を、二次元ダイアグラムで記述し、アーキテクチャ、エンジニアリング、または計画といった技術的な事項においての伝達のために用いられます。

目的は、サイト/敷地、建物、製品またはコンポーネントといった意図するものを幾何学的特徴で捉えることで伝達事項を正確かつ明確にすること、また、既存の場所または物体を描写し、建設または製造業者が施工もしくは製造を実現することを可能にする十分な情報を伝えることです。

従来は、紙に描画もしくは印刷されるものを指していましたが、現在はデジタルファイルの形態をとることが多いです。

設計図は、プレゼンテーションのために作られることもあります。

ラテコエール28(プレゼンテーション目的用[第三角法図面])
▲ラテコエール28(プレゼンテーション目的用[第三角法図面])

製作施工図は、土木図面や建築図面などの構造図、機械製図、電気図面や配管図面などでの製造図といった設計図面の一種で、エンジニアリング製品または建築物を建設に必要な設計図書の一部です。

エンジニアリングにおいて、これらの図面は指定された寸法や角度など、製造するために必要なすべてのデータが表示されています。

3つの不等角投影図
▲3つの不等角投影図

設計図面は設計技術者と依頼者・発注者、あるいは施工者・製造部門とのインターフェースを取るための技術文書でもあり、設計成果物のひとつでもあります。

構造物や製品の引渡し時に製本し添付されることも多く、製品や、半製品、部品に添付されるものを特に納入仕様書と呼ぶことがあります。

かつて青図であったものが、やがて普通紙コピーやプロッタで出力されたものになり、さらにPDFや、SXF形式で電子納品されるようにもなっています。

青図(船舶の例)
▲青図(船舶の例)

土木分野・建築分野では対象とする構造物が他分野に比べ大きいことから、作図にあたっては小さい縮尺が採用され、用紙サイズも比較的大きなものが使われます。

土木ではA1サイズ以上、建築ではA2サイズ以上の使用例が多いです。

土木・建築分野は、対象とする構造物が一般に個別のオーダーメイドのため、設計段階で描かれた設計図は施工段階で細部を煮詰めたり変更されることが一般的で、設計図とは別の図面として施工図や詳細図が作成されます。


オーダーメイドの「ガラスドア」も詳細図を作成し、ご承認をいただいてから製作に入らせていただいております。

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